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コラム詳細

2014/04/01掲載
感動ムービー
いくら立派な経営理念や戦略があっても、肝心の現場がそれに共感し、自律的に動かなければ、企業やチームのパフォーマンスは高まらないでしょう。現場を勇気づけ、奮い立たせる手法はさまざまあると思いますが、「感動ムービー」もその1つです。

感動ムービーとは、現場のエピソードを写真や音声とともに短い文章だけで伝える数分ほどの短いスライドショーのことで、社員同士でその企業が大切にしている価値観を共有する時などに使われます。

ヤマト運輸では、こうした上映会を定期的に開催し、経営理念の浸透に役立てているといいます。大雪の日に荷物を届けておばあさんにお礼を言われた話や、震災時に実際にあったエピソード、ドライバー同士の助け合いなど、日常的によくある話が中心ですが、ムービーを見た従業員は皆気持ちが高ぶるといいます。そして、働く姿がヤマトの一番の商品である、というメッセージを共有するのです。

多くのヤクルトレディが働くヤクルトでは、1000人近くが集まったある上映会のイベントで、人目もはばからず泣き出してしまう人が続出しました。

 「来た来た 待ってたよ いつものちょうだい」
 といつもの笑顔で迎えてくれるお客様

感動ムービーはこのような短い文章が続きます。短く凝縮されていますが、彼女たちの心を強く奮わせるには十分すぎるのでしょう。

ヤクルトの場合、「健康と笑顔と真心をお届けします」というのが一番伝えたいことでしょう。しかし、それをそのままストレートに言われても一方通行になって社員は共感できないかもしれません。人は自分に近い価値観や経験に共感するものです。価値観を伝えるには抽象的な言葉よりも身近なストーリーの方が、インパクトがある場合も多いのではないでしょうか。そして、そうした身近なストーリーは誰しもがもっているものです。(蹴人)


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