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コラム詳細

2013/09/01掲載
男は黙って
「男は黙って○○○○ビール」と読んで、すぐに「サッポロ」と丸印を埋められた方は、齢45を過ぎていて三船敏郎出演のCMを観たことのある方か、就職活動をしている時にこのフレーズにまつわる都市伝説を聞いたことのある方のどちらかだろう。

ある男子学生がサッポロビールの採用面接を受けた。しかし面接官がいくら質問をしてもその学生はひと言も答えようとしない。あきれてしまった面接官が「もう帰ってもらって結構です」と伝えると、その学生は帰り際に「男は黙ってサッポロビール」とだけ言い残して退室していった。果たしてその学生は内定をもらい入社した……という都市伝説だ。

筆者も就職活動中(かなり昔)にその話を聞いた。三船敏郎の渋いCMとオーバーラップして、男は寡黙な方がいいと勝手に男の理想像を決めつけていた覚えがある。だが、CMが時代を映す鏡だと見るならば、男の寡黙は美徳だとされていた時代が確かにあったと思う。

しかし、最近は事情が変わってきているようだ。リクルートが発行する結婚情報誌「ゼクシィ」のアンケートでは、20〜30代の女性が彼氏にしたいと思うのは、「無口な男性」(18%)、「おしゃべりな男性」(49%)、「どちらとも言えない」(33%)と、「おしゃべりな男性がいい」と答えた女性が最も多かったそうだ。おしゃべりな男性がもてはやされる時代になったのだろうか。別に「おしゃべり」と「無口」どちらがいいのかを議論するつもりはない。しかし個人情報保護だとか機密情報保持だとかやかましく言われる時代でもあるので、度を越すおしゃべりには気をつけたい。

過日、電車の中で大学生らしきふたり連れの会話が聞こえてきた。どうやら就職活動の情報交換のようだったが、あまりにも明け透けな会話だった。しっかりと実名入りで各企業の待遇を比べたり、果てはその会社の面接官の悪口まで報告し合う始末だ。学生だから公の場では固有名詞が入った会話は慎むべきだということがまだ分からないのかもしれない。それにしても、もしその会話を彼らが面接を受けている会社の採用担当者が聞いていたら、「もう来てもらわなくて結構です」と言うに違いない。

「男は黙って」と言わないまでも、責任ある男(大人)の会話は○○○を弁えるべきだと思う。丸印にすぐ「TPO」と入った人はバブルを知る世代だろうか……。(歩)


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