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2012/08/01掲載
続・ラスベガス考
今回は、ラスベガスのホテル事情について紹介したい。

ラスベガスには、カジノを備えた大型ホテルが軒を連ねている。1階のフロント前にカジノが設置され、否が応でもテンションが高まる仕組みになっている。以前はカジノからの収益がホテルの経営を支えていたため、宿泊料金は驚くほど安く、レストランでは$10も出せば食べ放題のビュッフェを利用することが出来た。

ところが最近は、カジノ部門と宿泊・飲食部門とで独立採算制を採用するホテルが主流になり、世界的な不景気と乱立するホテルの過当競争も相まって、宿泊料金の高騰が著しい。そんな中で多くのホテルが苦肉の策として打ち出したのが、リゾートフィー(Resort Fee)という奇妙なシステムで、宿泊料金とは別に追加料金を徴収する仕組みだ。もちろん税金とも異なる。

例えば、予約時には$109/泊と表示しておきながら、チェックイン時に別途リゾートフィーとして$20/泊を請求するという具合だ。リゾートフィーの内訳は、毎朝の新聞代(読まない!)、ジムの利用料(利用しない!)、市内電話かけ放題(どこにかけるの?)、コピーやFAXの利用料(今時旅先で誰が使うの?)など。徴収のタイミングをずらし最初は宿泊料金に含めずにおくことで一見安価をアピールし、予約時にはこの料金の存在を意識させないようにしているのだ。航空会社のサーチャージなどよりもタチが悪い。

こういった悪しきシステムは利用者の反発を食らって、いずれ淘汰されるのが世の習いのはずだが、皆でやれば怖くないとばかりに導入するホテルは増える一方で、嘆かわしい次第だ。因みに、筆者が定宿にしているホテルグループはリゾートフィー反対を打ち出しているので、その心意気を買って足繁く泊まりに行き、カジノ部門の収益増加に貢献することにしよう。(七対子)

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