プロジェクト・マネジメントのPMコンセプツ/コラム詳細

プロジェクト・マネジメントのPMコンセプツ/コラム詳細

PMコンセプツ・トップページ >> コラム詳細

採用情報サイトマッププライバシーポリシーお問い合わせ

コラム詳細

2010/03/01掲載
「聴く」という力
現場のリーダーの人たちとお話していると、「会議などでメンバーに意見を聞いてもあまり出てこないんですよ」という声を聞くことがあります。「メンバーから意見が出てこない」というのは、どうやらリーダー共通の悩みのようです。

原因の1つは、メンバーは意見がないわけではないが、「言ってもしょうがない」「言わないほうが得策だ」と思っている状況です。言ったところでどうせ何も変わらないと思い、貝になる。こうした現象は、組織心理学では「学習無力感」というそうです。「言ったところで何も変わらない」という無力さを学習していく状態です。恐ろしいですね。その結果、メンバーは閉塞感の塊になり、組織全体が不活性化していくのです。

もう1つ考えられる原因は、メンバーが「何を言っていいのか分からない」状態です。この状況は、メンバーが「思考停止」状態になっているといえます。自ら考えるクセを付けないと、このような状態になりかねません。

いずれにせよ解決策には、リーダーの「聴く」という姿勢が大きい。リーダーは、問いかけを続け、たとえくだらない意見でもいったんはそれを受け止める。そうした積み重ねから、メンバーは「言えば何とかなることもある」と学習するようになります。2番目の問題についても、リーダーがメンバーの思考障害を取り除くように質問することによって、メンバーの考えるクセを付けることができるのではないでしょうか。少し時間がかかるかもしれませんが・・・。

現場のリーダーの皆さん、諦めずに頑張れ!(蹴人)

採用情報サイトマッププライバシーポリシーお問い合わせ