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コラム詳細

2009/07/01掲載
「誇り」を持たせよう
テレアポという仕事があります。精神的にも厳しい仕事で、勤続年数は長くないとされています。考えてみると、電話は突然相手の時間に割り込むという、暴力的なメディアであり、警戒されても仕方がありません。「結構です」「間に合っています」「営業の電話は受け付けないことになっています」などと断られ続けると、落ち込んでしまうのが普通かもしれません。

ところが先日、そんな過酷なテレアポの現場で、なんと50代のパート社員(女性が中心)が大活躍しているという会社の話を聞き、すっかり感心してしまいました。この会社では、還暦を過ぎたアポインターも珍しくなく、「社長はうちの子供よりも年下なんです」という猛者までいるらしい。

なぜ、オバチャンたち(失礼!)が結果を残せるのか?そしてなぜ、モチベーションが高いのか?・・・話を聞いて謎が解けました。まず、正社員がパート社員に敬語を使うなど、全員が心から敬意をもって接していること。それから、成約の際には、手書きのサンキューカードを渡すなど感謝の気持ちを必ず伝えるようにしていること。人間は、誰かの役に立っていると感じる瞬間が嬉しいものですからね。それから一番驚いたのが、支店長が交換日記で一人ひとりと悩み相談をしていること。これはガス抜きに効果があるようです。

この会社では、正社員とパート社員の垣根をできるだけ取り除く努力をしており、「仲間」意識を上手に高めています。そして、「あなたがいないと、この会社は回らない」というメッセージを常に伝え、パート社員の自尊心や誇りを満たしているのです。根底にあるのは、人に対する感謝の気持ちなのだと感じました。

プロジェクト現場でも、見習うべきことがあるのではないでしょうか。
(蹴人)
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