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コラム詳細

2009/03/01掲載
非日常が演出する「連帯感」
昔は福利厚生の一環として、よく社内運動会が行われていました。筆者も大昔、会社のオリジナルTシャツを着て参加した記憶があります。時代の流れとともに、その数はだいぶ減っていると思いますが、社内コミュニケーション活性化のために継続している企業もいくつかあるようです。

筆者が最近知って驚いたのが日本コカ・コーラの例です。社内運動会なんて外資系の会社には縁がないと思いきや、昨年6月に行われた運動会のスケールの大きさに驚きました。なんと平日を全社休業日にして、会場は横浜アリーナで開催したそうです。職場対抗の形で全社を5つのチームに分け、チームには同じ色のTシャツを配り、争ったとのこと。運動会らしく選手宣誓まであり、種目は大玉ころがしやリレー、綱引き、パン食い競争といった一般的な競技から、飲料業界ならではのアイデアを凝らしたものまでいろいろ。クライマックスのリレーでは、ほぼ全員がわれを忘れ、観客席から降りてきて夢中で応援したそうです。

事務局によると、このイベントの一番の狙いは社員同士に一体感を持ってもらうこと。その結果、「感動した」「この会社で良かった」といった参加者からの声が多数寄せられたそうです。非日常が「連帯感」を醸成したよい例ではないかと思います。

「エンゲージメント」という概念があります。エンゲージメントとは、「組織に対して愛着を持ち、仕事に熱意を持っている状態」とか「会社の成功に貢献したいと思う気持ち」のこと。「この職場でよかった」と感動し、それをエネルギーにしている状態といえます。非日常を演出する日本コカ・コーラのような取り組みは「エンゲージメント」を作り出すのに一役買っていることは間違いないでしょう。職場に「感動」を作り出す試みは素晴らしいと思います。「感動」が枯渇して、よい仕事ができるとは思えませんからね。

ちなみに、運動会の翌日はほぼ全員が筋肉痛だったそうな(特に綱引きの参加者は・・・)。 (蹴人)

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