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2021/11/01掲載
こどもの詩の極意
10月7日付の読売新聞朝刊のこどもの詩の欄に、畑中龍平君(小3)の「歌の力」という詩を見た。

歌の力
 学校でいやなことがあったら
 大すきな歌を
 だれにもきこえないような
 小さな声で歌うんだ
 2番をうたっていると中
 もういやな気もちが
 なくなっている

小学3年生でも、身の回りに嫌なことがあるのだろう。でも畑中君はその嫌な感情をコントロールする方法をちゃんと知っていて、それをうまく詩で表現している。特に「大好きな歌」、「2番をうたっていると中」というのが素晴らしい。嫌なことを忘れるためには、自分の好きなことを思い出しながら、心が落ち着くまで少し時間を置くといいんだよと、まさに極意を授けてくれる詩だと感心させられた。

怒りの感情をコントロールする「アンガーマネジメント」という心理トレーニングを、職場での研修に取り入れている企業が増えている。怒りで仕事が手につかなくなると作業効率や生産性に影響を与えることがあるし、時には職場でのパワハラやイジメにつながることもあるから、怒りを効果的に鎮める方法が必要とされている。

アンガーマネジメントでは様々な実践方法が唱えられているが、その中で「6秒ルール」と「成功体験やうれしかった経験を思い出す」の2つはよく出てくるキーワードだ。怒りの感情は大きなパワーを必要とするため、それほど長続きはしないものなので、深呼吸しながら6秒ほど間を置いて、心を安らげてくれる経験を思い出すことで、怒りを鎮めていくことができるのだそうだ。

「歌の力」の詩が掲載された新聞の社会面に「『桜』領収書安倍氏不起訴『相当』」なる見出しの小さな記事を見つけた。安倍元首相側が主催した「桜を見る会」前夜祭会場の費用の領収書を保存していなかったとして政治規制法違反容疑がかけられていた事件は、検察審査会が不起訴と議決したそうだ。ずい分と時間がかかったものだと思うが、もし今回の判断が「もう首相の顔が2回も代わったことだし、そろそろ国民の怒りもおさまっている頃合いだろうからこっそりと発表してしまえ」だったとしたのなら、国民もなめられたものだ。権力の不正に対する国民の怒りのパワーは、簡単に衰えることはないはずだ。(歩)

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