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コラム詳細

2020/05/01掲載
自宅でも身だしなみを
新型コロナウィルスの感染拡大防止を目的として、当社でもテレワークによる在宅勤務を行っている。多くの企業でもテレワークをする人が増えていると思うが、自宅での作業はどうしても集中できないという声をよく耳にする。

そのような声に「日本テレワーク協会」の富樫主席研究員がアドバイスをしてくれている。いくつかのアドバイスの中のひとつに「身だしなみを整えて『仕事モード』に切り替える」というものがあった。通常時の仕事であれば、出勤する前に仕事用の服装に着替え、外出先で誰に見られてもいいように身だしなみを整える。そして通勤途上で仕事に必要な情報を新聞やスマホなどから入手したり、1日のスケジュールなどを確認したりしながら徐々に仕事モードに切り替えることができる。しかし、寝床からゼロ分で仕事場というテレワークでは、別に部屋着のままでも問題なく作業できるから、仕事モードのスイッチが入らず、集中力が高まらないのだと思う。テレワークであっても、オンとオフのけじめをしっかりとつけることが必要なのだろう。

禅語に形直影端(かたちなおければかげたたし)という言葉があると聞く。姿勢や振る舞いが正しければ、その人の影までもがきちっとしたものになるという意味だったと記憶している。仏の道に仕えるお坊さんでも、他人から見られていないと思うと、つい姿勢も歪み、気持ちも整わないままいい加減な修行をしてしまうことになると戒めているのだと思う。さらに威儀即仏法(いぎそくぶっぽう)という禅語もある。こちらは、身なりを整える(威儀)ことは、すぐに仏の教えに入っていく道につながるという意味だ。2つの言葉を合わせると、身だしなみが整えば、自然と姿勢や気持ちが整い、日常生活も規則正しいものになると解釈できる。自宅ではどうしても集中できないという悩みを抱えている人には、先の富樫氏のアドバイスと考え合わせるととても役に立つことばなのではないだろうか。

仕事場が自宅であったとしても、誰も見ていないとしても、自ら仕事に向かう姿勢を正して気持ちを整えていくことが、テレワークを上手く乗り切る方法ではないかと思う、と書きながらも小欄はまだパジャマのままだ。だから当コラムを書くのにも、ダラダラと時間がかかってしまった。このコラムを書き終えたら、すぐにパジャマを着替えることにする。(歩)
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