プロジェクト・マネジメントのPMコンセプツ/コラム詳細

プロジェクト・マネジメントのPMコンセプツ/コラム詳細

PMコンセプツ・トップページ >> コラム詳細

採用情報サイトマッププライバシーポリシーお問い合わせ

コラム詳細

2019/07/01掲載
安全運転しませんか
最近幼い子供や高齢者が関係する痛ましい事故のニュースが多い。特に、高齢者がアクセルとブレーキのペダルを踏み間違えた事による事故が報じられると、必ず付いてくるのが、高齢者の免許自主返納推進や、ペダルの踏み間違い防止装置の装着義務化の議論だ。

6/18の読売新聞朝刊には、政府が検討した交通安全緊急対策が明らかになったと出ていた。緊急対策は、①高齢者の安全運転を支える対策の推進、②高齢者の移動を支える施策の充実、③子供の安全確保の3本柱との事だが、如何にも緊急避難的な内容に思える。何も高齢者だけが事故を起こすわけではないし、子供たちだけが交通事故の被害者になるわけでもないだろう。それを、“高齢者がちゃんと運転さえすれば何とかなる”とか“ 高齢者の移動手段を確保すれば免許を返納するはずだ”とか“子供が安全なゾーンを確保すれば事故は減る”と決めつけて良いのだろうか、何か他に事故そのものを無くすためにできる事はないのか、と疑問を感じる。

いつ、どこで見たのかは忘れたが、以前、“車の運転が上手いと思う人とは?”というアンケートの記事を読んだ事がある。その記事では、一般のドライバーの他に、バスやタクシーのドライバーや旅客機のパイロット、船を操縦する航海士、電車の運転士など、いわゆる運転のプロフェッショナルの人たちの意見も聞いている。そういうプロの人たちが、自分の仕事となぞらえて運転の上手さを評価すると、一番多かったのは“急加速、急ブレーキ、急ハンドルの少ない人”との事だった。つまり“常にゆとりを持って、安全運転をする人が誰から見ても運転の上手い人”だとその記事では結論づけていた。確かに普段からペダルを緩やかに操作する習慣が身についていれば、仮に踏み間違えたとしてもパニックに陥る事も少なくなる。安全を確認してからゆっくりと右折する事ができていれば直進車と接触する事故も防げるだろう。運転者全員が安全運転を心がけて運転上手になる事が交通事故減少の必要条件だと記事を見て思った。

日本での交通死亡事故件数は毎年減少傾向にある。減ってきたのは運転する人の安全運転への意識が高まった結果だと思う。であれば、あえて小欄は提案したい。もし、ゆとりを持った安全運転ができない人、自信がない人、したくない人は老若男女問わず免許を自主返納していただきたいと。(歩)

採用情報サイトマッププライバシーポリシーお問い合わせ