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2019/06/01掲載
タバコ部屋も捨てがたい
日本の企業がイノベーションを生まなくなったと言われて久しくなります。昔はいわゆる「ヤミ研(就業時間以外の非公式な研究活動)」から数々のヒット商品が生まれていました。デジカメ、VHS、液晶、CD、第三のビールなどがヤミ研の事例としてよく挙げられます。ヤミ研の話は美化されがちなので留意する必要がありますが…。

また、いわゆる「タバコ部屋」の存在。世の中の流れで、喫煙者がタバコを吸えるスペースがどんどん縮小または撤廃されています。しかし「タバコ部屋(的な場)」のよさもあって、そこに行けば(特に喫煙者にとっては)単なる気分転換になるだけでなく、日ごろの業務で付き合いの少ない人とも必然的に交流が生まれます。ここでの「ぶっちゃけトーク」が自己の知識、アイデアを刺激する可能性は確かにあるわけです。リラックスできる空間では、誰もがガードが甘くなり、つい本音が出てしまうものです。

ヤミ研やタバコ部屋を復活させろとは言いません。しかしコンプライアンスの名のもとにこういった場が少なくなっているとしたら、別の場を設けたほうがよいのではないでしょうか。有名なのはGoogleの20%ルール。就業時間の20%は本業以外のプロジェクトに使ってもよいというもの。自分が楽しくない仕事をするよりも、自分が楽しいと思える仕事をする方が何倍も面白く、生産性が高く、アイデアも生まれるという当たり前の話です。ヤミ研的な場がイノベーションを生むのではなく、知的好奇心やどうしても実現したいという執念がイノベーションを生むわけです。

また、最近のシリコンバレーのオフィスはアイデアを刺激するために、いろいろな仕掛けがあり、お洒落なカフェ、ビリヤード台、バレーボールのコートまで備わっているところまであります。そのまま真似しろとは言いませんが、日本でも社員同士の交流の場を作ることは真剣に検討に値するのではないでしょうか。(蹴人)

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