プロジェクト・マネジメントのPMコンセプツ/コラム詳細

プロジェクト・マネジメントのPMコンセプツ/コラム詳細

PMコンセプツ・トップページ >> コラム詳細

採用情報サイトマッププライバシーポリシーお問い合わせ

コラム詳細

2008/04/01掲載
続ギャンブル考
以前、「ギャンブル考」と題して宝くじと競馬についてのコラムを掲載したが、今回もその関連について書いてみることにする。

皆さんは「ギャンブル」のメッカといえば、どこを想像するであろうか。真先に米国ラスベガスを思い浮かべる方も多いであろう。確かにラスベガスは、カジノやショーなどの総合エンターテイメントに溢れた眠らない街である。何を隠そう筆者は、過去20年以上に亘って延べ30回近く訪問しているフリークである。そのラスベガスでは実は「ギャンブル」という言葉はもはや死語で、代わりに「ゲーミング」と呼ばれる事が多い。

そもそも「ギャンブル」の定義は何なのであろうか。辞書的な意味は賭け事とか博打(ばくち)であるが、要は人の判断の余地がなく偶然な事象にのみ基づいて損得が決まる性質のものであると筆者は考える。一方ゲームというのは、それが頭を使うか、体力を使うか(あるいはその両方を使うか)の違いはあるにせよ、何らかの形で人の判断がその結果に少なからぬ影響を与えるものである。つまり偶然に委ねるのではなく能動的な「意思決定」が要求されるものである。ラスベガスのカジノで展開されている様々なゲームが果たしてすべて「ゲーミング」であるかどうかは疑問が残るが、筆者はブラックジャックというテーブルでのカードゲームしか興味がない。ほとんどのゲームが当然ながらカジノ側に有利に提供されている中で、ブラックジャックだけが唯一、客側での「意思決定」に基づく判断が勝敗を決定付ける要素を持っている「ゲーミング」だからである。実際に確率論的にも客が勝てる可能性がもっとも高いゲームであり、以前は筆者もかなりの割合で勝って帰ってくる事が多かったが、最近はカジノ側でのルール改悪が続いて中々芳しい戦績が残せず、悔しい思いをすることが増えている。

プロジェクトをマネジメントしていると、あらゆる局面で問題に直面し、それを解決するべく某かの判断をして壁を乗り越えていくことになるが、その時に一瞬でも良いので考えてみて欲しい。あなたのその判断は、「ギャンブル」ですか、それとも根拠に基づいた「意思決定」ですか。(七対子)

採用情報サイトマッププライバシーポリシーお問い合わせ