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コラム詳細

2017/03/01掲載
松山英樹選手の活躍
先日、松山英樹選手が米男子プロゴルフツアーの「ウェイスト・マネジメント・フェニックス・オープン」で連覇を遂げた。これで日本人として最高の通算4勝、もちろん連覇は日本人として初めてのことだ。同大会の連覇経験者は全てメジャー大会も制しているということで、4月に行われるメジャー大会のひとつ「マスターズ」での松山選手の活躍に期待が高まっている。

マスターズは、ジョージア州のオーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブで毎年開催されている。メジャー大会の中で開催会場が変わらないのはマスターズだけだ。ゴルフをやらない方や興味のない方でも一度は目にした事があると思うが、鮮やかなアザレアの花色と、青々とした木々の色とがあいまって、まるで絵画のような美しいコースだ。ゴルフをやる方なら一度はラウンドしてみたいと思うコースでもある。そのオーガスタはマスターズの準備のために1年の内の半分はクローズされるという。メンバー(会員)であっても半分の期間しかプレーできない。その半年分の時間が、あの美しい風景と、美しい中に魔物が潜む難易度の高いコースに仕上げてくれているのだろう。世界中のゴルフファンを魅了する最高のプレーが観戦できるのも、メンバーたちの辛抱の結果なのかもしれない。

1996年のアトランタ五輪で、ゴルフが正式競技として復活するという話があった時、その会場として同じ州にあるオーガスタが有力候補になっていた。しかし、当時オーガスタは女性のメンバーを認めておらず、なおかつ白人メンバーばかりで、黒人のメンバーは1人だけという時期だった。差別的な制度が問題視され、結局五輪でゴルフ復活という話そのものが消えてしまったという過去がこのコースにはある。

3年後の東京五輪のゴルフ競技会場として、霞が関カンツリー倶楽部に決定したようだが、同倶楽部も女性会員を認めていないことが問題視されていて、変更すべきではないかと議論を呼んでいる。開催コースとして選んだのは誰なのか、どのような経緯で決まったのか詳細に知らないが、過去のオーガスタの事情を踏まえた上での選定だったのか疑問に思う。ひとつ間違えればゴルフ競技そのものが東京五輪の競技から外されはしないだろうか。東京五輪でも松山選手に活躍してもらいたいと願っている一人のゴルフファンとしてはやきもきしている。(歩)

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