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コラム詳細

2015/05/01掲載
東急プラザ渋谷閉館
渋谷駅前の一等地で、その独特の存在感を放っていた東急プラザ渋谷が、去る3月22日に閉館し49年の歴史に幕を下ろした。今から30年近く前に、私が新社会人として第一歩を踏み出した地が渋谷であった。東急プラザ渋谷の一階にあった当時の住友銀行に口座を開設し、初めての給料を引き出した感動があらためて蘇る。会社帰りに、同期との飲み会の待ち合わせ場所に選んだのも、東急プラザ渋谷一階の入り口であった。

9階のレストランフロアにあった日本初のロシア料理店・渋谷ロゴスキーはよく利用した。シベリア風水ぎょうざの「ペリメニー」や「きのこと鶏肉のつぼ焼き」をつまみにワインを飲み、「ピロシキ」や好物だった「ウズベク風羊肉入り辛口ピラフ」を楽しんだら、最後に特製ジャム入りのロシアンティーで締めるのが定番だった。(現在は、渋谷ロゴスキーは移転先を選定中で、お店での営業は休止中との事で残念である)

5階には紀伊国屋書店があり、雑誌や文庫本をよく購入したものである。待ち合わせの場所としても最適で、時間があればふらっと立ち寄ったものだ。渋谷ロゴスキーも紀伊国屋書店も、東急プラザ渋谷の開館時から入居していたとのことで、その歴史には感慨深いものがある。

2階には、喫茶店があった。窓側の席に座ると、渋谷駅前の大交差点を渡る歩道橋が目の前に拡がっていた。静かな店内から、早足で通り過ぎていく大勢の人の流れを見るにつけ、都会のエネルギーを肌で感じ取っていたものである。

10年近く前には、駅の反対側にあった東急文化会館が取り壊され、3年前に渋谷ヒカリエに生まれ変わったが、迷路のようで目的地までどうやって行けばいいのかサッパリ分からない。東急プラザ渋谷がなくなると、ますます渋谷の再開発が進むのだろうが、(私のような?)年寄りにも優しい街にして欲しいものである。(七対子)

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