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コラム詳細

2024/08/01掲載
創造性が発揮されるオフィス空間とは
従来の代表的なオフィス空間といえば、大部屋に机を島型に対面で並べ、管理職は全体を見わたせる「ひな壇」に鎮座する、というものではないでしょうか。今でもこのようなオフィス空間は主流かもしれませんが、新型コロナウィルス禍を経てリモートワークに代表されるように、働き方やオフィスの在り方が大きく見直されていることも事実です。

リモートワークが中心となった社員にとっては、わざわざ出社する意味が見い出せなければオフィスの存在価値はありませんから、そうした業態の企業ではさまざまな工夫が見られます。例えば、居るだけでワクワクするようなオフィス空間のデザイン、フリーアドレス制の導入、小型犬などのペットOKのオフィス、従来の食堂の概念を覆すほどお洒落なカフェテリア、バーカウンターの設置、トレーニングルームの設置など、ユニークな取り組みがあるようです。

そういえば、元祖お洒落なオフィスで有名な米Googleオフィスも、ビリヤード台、パターゴルフ、プール、ビーチバレーのコート、はてはティラノサウルスの標本まであります(マウンテンビュー)。敷地内をキックボードで移動することも可能ということで、さすがにスケールが違います。日本でもオフィスをリニューアルすることによって、社員のモチベーションが上がったり、社員同士の交流が活発になり信頼関係が強化されたり、仕事の効率が高まったり、また副次的に人材の採用にも有利になることが予想されます。しかしながら、よく言われる「イノベーティブなアイデアにつながる」「創造性の発揮」などに関しては過度に期待しない方がよいかもしれません。

そのようなお洒落で革新的なオフィス空間がより創造的なアイデアを生むというエビデンスはありません。オフィスに観葉植物があったからといって、癒しにはなりますが、そこから創造的なアイデアが出てくるわけではありません。創造性を求めるのであれば、ひとりで誰にも邪魔されずにじっくりと考えられる空間と、いろいろな人と偶発的に出会い会話が弾むような仕掛けこそが肝の要素ではないでしょうか。考えてみれば、GoogleはじめBig Techの多くはガレージや質素なオフィスから始まったではありませんか。(蹴人)

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