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コラム詳細

2022/11/01掲載
ファースト・ペンギン
「ファースト・ペンギン」とは、集団で行動するペンギンの群れから、シャチやオットセイなど天敵が待ち受けているかもしれない海の中へ、魚を求めて最初に飛び込む勇気ある(?)ペンギンのことです。ペンギンは常に群れで集団行動をすることで知られていますが、特定のリーダーはいないと言われています。いち早く行動した“最初の1羽”に従うことがペンギンの集団行動の特徴のようです。

その勇敢なペンギンのように、ビジネスの世界でも、かつて誰も踏み込まなかった未知の領域、ハイリスク・ハイリターンな領域に、リスクを恐れずに挑戦するベンチャー精神の持ち主を「ファースト・ペンギン」と呼びます。日本のビジネス界でこの言葉が使われた1つの例は、ウェザーニュースです。ウェザーニュースの創業者である故・石橋博良氏が社員に向けて口癖にしていたのが、「一匹目のペンギンになれ!」という言葉でした。その思いに応えるように、ウェザーニュースは、個人会員から携帯電話などを通じて得られる生の気象情報と観測機から得られたデータを組み合わせ、ごく短時間で局地的に発生する「ゲリラ雷雨」を予測するといった新サービスを次々と生み出しました。

そしてビジネス以外にも…、「ファースト・ペンギン」の代表例として、大リーグで二刀流として活躍中の大谷翔平選手。2022年度のレギュラーシーズンを終え、投手として15勝9敗、打者として34本塁打、95打点、現役のメジャーで規定投球回、規定打席に同時に到達した初めての選手になりました。もともとメジャーでも日本球界でも、プロの世界では二刀流を両立させることはほぼ不可能と思われてきました。そんな人間の古い常識、固定観念、根強い懐疑論を、力でねじ伏せたところは痛快です。

2018年12月1日の本コラムでも、「二刀流の衝撃」というタイトルで大谷選手の話題を取り上げたことがあります。その中で、花巻東高校時代の監督の言葉が「ファースト・ペンギン」を目指すにあたって相応しいので再掲します。
  「先入観は可能を不可能にする」
(蹴人)
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