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2014/03/01掲載
せっかくの感動が…
2月は2週連続で週末大雪に見舞われて、雪かき以外にやることもなく、自宅でソチ五輪をじっくりとテレビ観戦したという方も多かったのではないだろうか。

しかし、ソチから届く日本人選手の活躍には大雪の憂鬱さをはらしてくれるものがあった。男子ではスノーボードで10代の2人が同じ表彰台に上がり、フィギュアスケートでも同世代による初金メダルが日本にもたらされた。そうかと思えば、7回目の出場で、スキージャンプ個人でメダルを獲得し、団体でもチームを引っ張り久しぶりに日の丸飛行隊の復活を見せてくれたベテラン選手がいた。久しぶりといえば16年間もメダルがなかったのかと気づかされたノルディック複合の銀メダルもあった。女子でも新種目のフリースタイルスキーで初メダルを取り、日本人には無理なのではと思われていたアルペン種目でもスノーボードで嬉しいメダルがあった。

残念ながらメダルに手が届かなかった選手もいたが、結果の如何に関わらず全ての日本人選手が競技終了後に、応援してくれた人たちや支援してくれた人たちに感謝のことばを述べていたのが、清々しい感動となって胸に沁みた。

ただ毎度のことながら残念だったのが、現地で取材するマスコミの対応だ。マスコミ側としては盛り上げているつもりなのかもしれないが、過度に期待を煽るようなものもあり、逆に選手にプレッシャーを与えてしまっているのでは…と思われる振る舞いが目立った。反対に、競技前にはあまり注目していなかったのに、メダルを取った途端に「あなたのことは前から応援していました」とばかりに、あからさまに選手にすり寄っていくマスコミの姿を見せられては、せっかくの感動が台無しになってしまう。

読売新聞に、小学1年生の肥山真季ちゃんの「水えい大かい」という詩が載っていた。

 水えい大かいがあった
 金メダルをもらった
 かえるときに
 ともだちが
 「カード100まいと金メダルをこうかんして」と いった
 それは むりむり

選手側も手のひら返しのような取材には「それは むりむり」とお断りしてもいいのではないだろうか。(歩)


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