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コラム詳細

2013/12/01掲載
企業の不祥事
晩秋を迎え、温かい食べ物が恋しい時期になった。先日そば屋でメニューを眺めていたら「なべやきうどん」に目が止まった。「いいかも…」と思って良く見ると、並と上との2種類ある。丁寧に2つの違いまでメニューに書いてあって、並は小エビ天ぷら、上は大エビ天ぷらとなっている。思わず「小エビはバナメイエビですか?大エビはブラックタイガーですか?」とお店の人に尋ねたくなったが、時節柄、無闇にお店の緊張感を煽るようなことはやめることにして、別のメニューを注文した。

ホテルや百貨店のレストランでの食品偽装のニュースが続いた。企業が不祥事を起こした時、問題を起こしたことよりも、その後の対応を非難されるケースが多いと感じる。恐らく、いきなり顕在化した問題に経営者が的確な判断ができなくなり、やってはいけないことをやってしまうのだろう。

不祥事後の対応を非難されるのには、いくつかパターンがあると思う。そのひとつが「開き直り型」だろう。経営者が「現場が誤っていました」と開き直った発言をして、逆に「現場を把握してなかったのか」と非難されるパターンだ。以前マスコミに詰め寄られた社長が「私は寝てないんですよ」と叫んで、「オレたちだって寝てない」とマスコミ反撃された例も、これに含まれるだろう。経営者が日ごろ如何にいい加減なマネジメントをしていたのかが知れてしまう。

次が「情報小出し型」だ。実態をすべてさらけ出すまでに時間をかけて情報を少しずつ公にするパターン。組織全体に関わるような不祥事が発覚すると、すみずみまで調査するのに時間がかかってしまうということもあるだろうが、中には情報を小出しにしながら世間の反応を窺って、世間の耳目が別の新たな不祥事に向かうのを、狙っている場合もある。北海道の某鉄道会社は食品偽装問題の発覚で胸を撫で下ろしているかもしれない。

最悪なのは「隠ぺい型」ということになろう。何年も前から問題を知っておきながら隠し続けてきた挙句に発覚するパターン。これは経営者が発覚することによって失う損失の大きさよりも、発覚しないことによって得られる利益に目が眩んでしまった結果だと思われる。明らかに経営判断ミスと言えるだろう。

かなり独断専行での類型化だと思うが、最近世間を騒がせているニュースを分析してみた。(歩)
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