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コラム詳細

2007/07/01掲載
もっと想いを伝えよう!
PM研修でリーダーシップや動機付けといったテーマがあります。最近はとても人気のあるテーマです。そこで私は、よく冒頭に次のような質問をします。

私:「皆さん、最近の一週間を振り返ってみてください。誰かから褒められたという人はいますか?」
受講者:「・・・」
私:「では逆に、誰かに叱られたという人は?」
受講者:(数人がパラパラと手を挙げる)

私はいつもこの結果を楽しみにしているのですが、最初の質問に対して手を挙げる人はほとんどいません。それに対して、2番目の質問には数名が手を挙げます。このように、私達は驚くほど人を褒めていません(つまり褒められていません)。そこで、もっとメンバーの良いところを見つけて褒めてみませんか?こんなことを言うと、「褒めるところなんかないよ」とか「そんなことをしたら、つけあがる」「面倒くさい」という人もいます。自分に自信のある人ほどそう言います。そんな人はいつも自分の基準でモノゴトを判断しようとしています。もっとメンバー個々人を正面から見つめてあげてはどうでしょう。

コーチング用語に「承認」という言葉があります。承認とは「褒める」だけでなく、「存在を認める」という広い意味があります。人間は本質的に孤立を恐れる生き物ですから、「自分の存在を認められた」「リーダーが自分を見ていてくれている」ということがモチベーション向上につながります。そして承認する際には、リーダーの想いを添えてみてはいかがでしょうか。

皆さん、次の褒め言葉の中でどれが一番嬉しいですか?

「すごいね」
「頑張ったね」
「とうとう目標を達成したね」
「私もとても嬉しいよ」

私だったら、4番目の「私もとても嬉しいよ」と言われたら感動しますね。他の3つの言葉が自分に向けられた評価なのに対して(YOUメッセージ)、4番目は話し手の感情がこもっているではありませんか(Iメッセージ)。このような自己開示された言葉が相手の心に届くと思うのです。自分が約束の時間に遅れてしまった場合、「なぜ遅れてきたのか」と問い詰められるよりも、「あなたが時間に遅れるなんて残念です」と言われたほうがドキッとしませんか。それは相手の感情に触れたからなのです。感情を揺さぶる言葉こそ、人を動かすコミュニケーションの源泉ではないでしょうか。(蹴人)

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