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コラム詳細

2013/01/01掲載
現場が元気になる仕掛けを考えよう
頑張っているのに業績に結び付かない、成果主義が導入されてから個人主義に走り職場の雰囲気が暗くなった・・・。現場の士気低下に悩む企業は相変わらず多いようです。人間は金銭的欲求のみで働いているわけではなく、働くことの意義、自己の存在が重要であるという実感を常に求めています。そこで、現場が元気になるユニークな取り組みをしている例として、オリエンタルランドの有名な「サンクスデー」を取り上げてみましょう。

東京ディズニーリゾートを運営するオリエンタルランドには「キャスト」と呼ばれるパートやアルバイトさんが約1万8000人います。社員の9倍も在籍するキャストがいなければ、年間2500万人ものゲストを迎えられません。このキャストのやる気を高めるために、同社は社員の方がキャストを園内でもてなす「サンクスデー」を毎年企画しています。

当日は夜7時に一般のゲストが帰った後、キャスト向けにパークを「再オープン」するといった手の込みようです。そして社員がキャストに「ありがとう」の気持ちを伝えます。社員自身がアトラクションを操作し、社員自身がポップコーンやお土産を売ります。社長でさえもパークのコスチュームに着替えてキャストを接客します。社員たちは操作ミスをしないように必死で練習をしたり、コスチュームを着られるようにダイエットするなど、「サンクスデー」に備えなければなりません。キャストにからかわれても、社員は笑顔を絶やしません。なにしろ、その瞬間は社員が「キャスト」の側なのですから。

キャストの立場に立てば、このようなイベントが嬉しくないわけがないでしょう。社員とキャストの距離が一気に縮まるだろうことも想像に難くはありません。オリエンタルランドの「サンクスデー」は時間とお金をかけている例ですが、アイデアをかけずに「ありがとう」を伝える方法はいくらでもあるのではないでしょうか。もっともっと、現場の気持ちに火を点けたいものです。(蹴人)

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