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コラム詳細

2012/10/01掲載
ゆとり世代
小中学校で2002年から、高校で2003年から実施された学習指導要領は、学校の完全週5日制や総授業数削減を盛り込んだことから「ゆとり世代」と呼ばれました。生徒の学力低下の一因とされ、2011年には再び授業時間を増やした「脱ゆとり」の新学習要領が施行されています。

この「ゆとり世代」が成人し、社会で存在感を発揮し始めています。日経リサーチが実施した消費者調査では、団塊ジュニアと比較して、ゆとり世代の新入社員には「独りで過ごすことを好む」「流行を追わずコスト意識が高い」などの傾向が見られるようです。

職業観に関しても、「仕事はやりがいよりも安定を求める」という割合が高くなっているようです。転職や独立よりも長期雇用を望む人が増え、実力主義よりも年功主義の評価体系を好む傾向もあるとされています。もちろん、これには長引く不況の影響もあることでしょう。

調査結果で一番驚いたのは、「上司の仕事で最も大切なのは?」という質問に対して、「部下に指示を出すこと」という回答が、他の世代よりも10%ポイント以上も高かったことです。新入社員のうちに仕事を任せられることに対しては、「不安である」が「やる気が出る」を大きく上回りました。決められたレールの上を安全に歩きたい、という価値観を反映しているようです。

「○○世代」と一律にラベルをはることは慎むべきかもしれませんが、どうやら、ゆとり世代の新入社員を迎えるにあたっては、主体性を育むことを重視した育成計画が必要なようです。一方で、世のオジサンたちも、「最近の若い者は・・・」と言うようになったら焼きが回った証拠かもしれませんので、ご注意を。(蹴人)


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