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2007/06/01掲載
鉄道の旅 考察
最近、比較的天候が安定しているが、まもなく嫌な梅雨がやって来る。皆さんの中には今のうちに、どこか温泉にでも行こうか、と考えている方もいるかもしれない。旅行ならば便利な車でという読者も多いと思うが、最近テレビで汽車旅をテーマにした番組が放送されており、興味を持たれた方もいるのではないだろうか。
今回は、鉄道の旅について考えてみたい。

廃業した路線も多いが、JRを筆頭に私鉄や第3セクターなどがあり、北海道から九州まで時間とお金が許せば鉄道を使ってほとんどの地域に行くことができる。しかし、鉄道の旅には、路線、列車ダイヤ、席数(定員)、料金、飲食の可否などの制約があり、自動車に比べると旅の自由度は格段に小さいのも事実である。

鉄道の旅が好まれる理由は様々だが、鉄道を趣味とする人の中には「計画を立てずに気ままな旅をする」という人がいる。とにかく行けるところまで行って、どこかに泊まればよいとか、気分次第で行き先を変更するというものである。これは本当だろうか。一切計画しない場合は、主要都市を繋いでいる幹線だけを利用する旅であれば問題ないが、ローカル線に乗り入れた途端に、その日はこれ以上先に進めないとか、食べ物にありつけないとか、降車地で宿泊施設を探して右往左往することになる。

それでは、実際はどのように旅をしているのだろうか。鉄道好きな方は、気ままな旅といいながら、各列車のダイヤを頭の中にいれ、列車の本数や時間帯の制約、乗継の容易さ、列車ダイヤが遅れる条件、駅弁や駅そばのある駅、近隣の宿泊施設の状況などを事前によく調査している。そして、これらの制約条件を明確にして、可能な行程やスケジュールをシミュレーションした上で、旅行期間と予算の範囲内で、�どの列車に乗るか、�どこで乗り換えるか、�どこで降りるかを、気まぐれで選択しているにすぎない。

逆に考えれば、鉄道の旅は制約があるからこそスケジュールしなければならないと言える。趣味の世界では制約の多さも楽しみのうちだが、このやり方は、プロジェクトのプランニングに通じるものである。

梅雨前の休日を、楽しんでください。(翔)

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