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2011/02/01掲載
最強の布陣
サッカーのアジア杯での代表チームの活躍に日本が沸き立った。

代表チームの監督というのは、国民の期待が大きくのしかかる中で結果を出さなければならないのだから、非常に厳しい仕事だと思う。だが見方を変えれば、日本中の数ある優秀な選手の中から、最高のパフォーマンスを持った者を選りすぐってチームをつくれる権限を持てるというのは、組織の中で管理職の立場にある人にとっては、羨ましいと感じる部分もあるのではないだろうか。

管理職に就いて部下を持つ立場になったとしても、部下は自分では選べないのが通例だ。「もし、代表監督のように自分で部下を好きなように選べたら、もっと業績が上げられるのに・・・」「結果を出せというのなら、もっと能力のあるメンバーが欲しい・・・」と嘆いている管理職の方も少なからずいることだろう。しかし、自分のチームの成果が上がらないのを部下のせいばかりにしていては、おそらく、どんなに能力のある部下を集めたとしても結果は出せないだろう。日本代表のような素晴らしい集団にしても必ず弱点がある。その弱点を克服するためにメンバー同士が連携し合う、つまり「チーム一丸」にする努力を欠いてしまっては、リーダーの思い通りの結果は出ないはずである。

ビデオレンタル店を全国展開するTSUTAYAのカリスマ・マネジャー黒岩禅氏の著書『「最高のチーム」をつくるシンプルな仕掛け』には、リーダーの「思い込み」が大切だと書かれている。「現状のチームもまた『最高のチーム』だと思い込むこと」。「一人ひとりが最高の人材なんだと思い込むこと」からチームづくりは始まるのだという。そのためには、メンバー一人ひとりの能力を見極め、敬意を持って接していくことも必要だろう。

第二次改造内閣が発足した。菅首相は「最強の布陣」と強調したそうだが、野党は虎視眈々と内閣の体制面の弱点を突こうと狙っていることだろう。本来なら、そのようなところで政治が混迷するのは、国民としては願い下げだ。政治家のみなさんには、もっと日本の将来について議論してもらいたい。だから、菅首相には本当に「最強の布陣」にしていくためのリーダーシップを発揮して、国益につながる成果を早く国民に示してもらいたい。(歩)


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