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コラム詳細

2010/07/01掲載
抵抗の構図
組織が現状を打破するために何か新しい試みをしようとするとき、不思議なことに、いわゆる抵抗勢力が現れます。なぜ彼らは抵抗し、どうしたら彼らを納得させることができるのか。3つの視点から考えてみました。

ケース1・・・合理性の視点から抵抗しているケース。これは、今までのやり方でうまくいっており、なぜ新しいやり方に変える必要があるのか理解できない、といったケースです。従来の成功パターンが完全に意識に刷り込まれており、それを疑わず、思考停止に陥っている。あるいは、これまでの投資への固執、などが原因です。対策としては、情報を共有する場を設け、判断に必要な客観的なデータを示すことが効果的だと思われます。

ケース2・・・感情の視点から抵抗しているケース。これは、未知のものへの漠然とした恐れ、あるいは自分の能力が通用しなくなることへの不安がある、といったケースです。人間は、多かれ少なかれ、現状維持を快く感じており、その居心地のよさを奪われたくないのです。対策としては、徹底的に不安を吐き出させる場を作り、上司が将来像を一緒に設計することがよいのではないでしょうか。

ケース3・・・政治的な思惑から抵抗しているケース。これは、新しい試みにより、自分の権限が縮小してしまう、自分の野心と相容れない、自分の評価が低下してしまう、といったことから抵抗するケースです。既得権益を奪われるかもしれない人間は、あらゆる抵抗を試みるかもしれません。対策としては・・・、う〜ん、難しいですね。自尊心を傷つけないように、先手を打って早めに巻き込む、Win-Winのポイントを探る、説得手順を検討しておく、などでしょうか。

もしかしたら抵抗勢力にも一分の理があるかもしれません。ゼロサムでいきなりバッサリ切り捨てるのではなく、彼らがなぜ抵抗しているのか、まずはジックリと考えてみましょう。(蹴人)

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