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コラム詳細

2026/07/01掲載
前提逆転発想法
プロジェクト・マネジメントのキーワードの一つに「前提」という言葉があります。前提とは、「ある物事が成り立つためにあらかじめ満たされていなければならない条件」のことを言います。前提は非常に重要な概念です。なぜならば、プロジェクトとは未来に対する営みであり、そして私たちは神様ではないので未来を正確に予測することはできない以上、未来に対しては前提を置くことで、プロジェクト・プランの基盤とする他ないからです。

そして、前提は事実とは違うので、その通りになるとは限らない(つまり、移ろいやすい)ということも押さえておかなければなりません。確実にそうなるだろうと確信している前提がひっくり返れば、一気にプロジェクト・プランの土台が不安定になり、プロジェクトが危険に晒されてしまいます。だからこそ、プロジェクト・マネジメントでは、リスクを洗い出すときに、「前提を疑う」という思考をするのです。

さて、この「前提」を活用したアイデア出しの思考法があります。それは、「前提逆転発想法」というものです。それは、前提を洗い出し、それを意図的に真逆にひっくり返して新しいアイデアや解決法を探るという思考法です。レストランの例を紹介します。レストランの前提(1):レストランにはメニューがある➡逆転させると、レストランにはメニューがない➡シェフが当日仕入れたもので料理を提供する、とか?前提(2):レストランは食事代を請求する➡逆転させると、レストランは食事代が無料➡前払い方式で滞在時間に応じて支払う、とか?前提(3):レストランは食事を提供する➡逆転させると、レストランは食事を出さない➡客が食事を持ち込み、食事場所提供のサービスに対してお金を出す、とか?(それをレストランと呼べるかどうかはともかく)。

このような調子です。ブレーンストーミングなどでアイデア出しをする機会も多いとは思いますが、私たちの頭にこびり付いている常識はかなり強固なもので、それが斬新な発想の障害になることはよくあります。アイデア出しに煮詰まったら、まず前提を考え、それをあえて逆転させてみる。是非、「前提逆転発想法」をお試しあれ。(蹴人)

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