ホフスタッターの法則 プロジェクト・マネジメントにおける永遠の課題のひとつに、「いかに精度の高い見積もりをするか」があります。読者の皆様も、プロジェクトに携わっている方であれば、つい楽観的な見積もりをしてしまい、納期遅延やコストオーバーに見舞われた痛い経験があるのではないでしょうか(それも何度も)。
この現象はなにも正式なプロジェクトでなくても起こりえます。個人的な話になりますが、先日家のリビングの断捨離(大掃除)をしたときのこと…。開始した時刻は15:00でした。当初の計画(見積もり)では「大体2時間くらいで終わるかな~」などと楽観的に考えていましたが、結論から言うと2時間後の17:00の時点で半分も終えることができずに、残りの作業はリスケを余儀なくされました。
いったい何が起きたのでしょうか。白状すると、まずは家族の間でスコープの認識の不一致がありました。部屋の隅に積んである子供が昔遊んだ玩具の箱は対象にするのかしないのか、といった話です。次に、管理会社のガス点検があったことをウッカリ忘れており、対応に少し時間をとられました。極めつけに痛かったのは、部屋を整理しているうちに昔のアルバム(写真)が出てきて、思わず見入ってしまったことです(反省…)。
このように、よく考えずに楽観的な見積もりをしてしまったり、予期せぬ突発的な作業が発生したりして、当初の見積もりは崩れやすいものです。世の中にある一定の傾向が認められるときに、「ほにゃららの法則」と名付けられることがありますが(例:パレートの法則)、この「物事はつねに予測した以上の時間がかかるものである」という現象を「ホフスタッターの法則」と言います。「ホフスタッターの法則」は楽観的になりがちな見積もりの傾向を戒めています。プロジェクトでは、人間はベストケースを想定しがちなことを常に忘れないようにしましょう。(蹴人)
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