Connecting the dots 「Dr.スランプ」「ドラゴンボール」などで知られる漫画家の鳥山明さんが亡くなりました。もうすっかり漫画からは遠ざかってしまいましたが、子ども時代には少年ジャンプを読むのが楽しみで毎週月曜日が待ち遠しかった記憶があります。鳥山さんは早起きが苦手という理由で会社を辞め、暇つぶしで手にした漫画雑誌に新人賞の募集要項を見つけ、これに応募したことから運命が変わります。
そこで思い出したのが「Connecting the dots」というコトバ。これは、故スティーブ・ジョブズ氏が2005年に米スタンフォード大学の卒業式で行った伝説のスピーチに出てくるコトバです。ジョブズは大学で学んだカリグラフィーの知識が、10年後のマッキントッシュの設計で急に蘇ったといいます。美しいフォントを持つ最初のコンピュータの誕生です。
「Connecting the dots」は文字通り点と点をつなぐという意味ですが、ジョブズは言います。「将来をあらかじめ見据えて、点と点をつなぎ合わせることなどできません。できるのは、あとからつなぎ合わせることだけです。我々は今やっていることがいずれ人生のどこかでつながって実を結ぶだろうと信じるしかない」 モノゴトは予定調和には進みません。ある時の経験や行動があとになってつながり、意味のあるものになってくるものなのです。
そうすると重要なのは、「そもそも自分は点を意図的に打っているか」という視点。ただ日々を漫然と過ごすだけでは点を打っているとは言えないでしょう。自分なりの目的意識を持ち、あるいは好奇心を持ち、何か新しいことにチャレンジする姿勢がなければ、そもそも点は生じません。点がなければ点と点がつながることもありません。点と点がつながらなければ物語(narrative)になりません。物語にならなければ自分の人生の脚本を自分で書いていることにはならないのではないでしょうか。(蹴人)
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