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2024/03/01掲載
リスキリングのその前に…
「リスキリング(Reskilling)」という言葉が注目を浴びています。DX(デジタル・トランスフォーメーション)の進展、コロナ禍を通して変化した社会や働き方などをトリガーとして、現在の職場や社会のニーズに合わせて、自分に必要なスキルや知識を更新し、新しい技術や業務に適応するために、学習を継続する取り組みの重要性が強調されています。

ただリスキリングというと、デジタル人材が貴重だからプログラミングの勉強をするとか、はたまたデータ分析を学ぶとか、少し古い例ですとMBAなどの資格取得や会計知識や語学を学ぶなど、そうした方面に目が行きがちです。つまり、ただ有名だから、流行しているからという理由でなんの戦略もなく取り組んでいるようなケースもある気がします。

「戦略がない」と書きましたが、そもそもキャリア論においては、①好きなこと(Will)、②得意なこと(Can)、が仕事選びの基準になります。WillがあってもCanがなければそれを実現することはできないし、反対にCanがあってもWillがなければ継続することが辛いかもしれません。特に若いうちはCanを大きくしていくことが重要で、Canが多ければ多いほど選択肢が広がります。そして「食わず嫌い」という言葉がありますが、WillにしろCanにしろ、実際に挑戦してみないと本当のことは分からない、というのが実態ではないでしょうか。自分の強みや能力は結局のところ実際にその仕事についていろいろと試行錯誤してみなければ分からないものです。

また、WillとCanの他にもうひとつ、重要な視点があります。それは、ビジネスの基本は「自分の仕事の価値に対して、誰が対価を払ってくれるか」に尽きるということ。自分は誰の、どのような課題を解決できるのかを考え続けるべきでしょう。デジタル系の知識は華やかかもしれませんが、営業やバックオフィスの仕事も立派なスキルです。極論すれば、デジタルとはあまり縁のない昔ながらの営業パーソンも、その人の存在が顧客や会社にとって不可欠なものであればリスキリングの必要性は薄れます。その営業の分野でスキルに磨きをかける選択もあります。「あなたが、買い手(顧客、社外とは限りません)から継続的に必要とされるか」が肝なのです。(蹴人)

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