プロジェクト・マネジメントのPMコンセプツ/コラム詳細

プロジェクト・マネジメントのPMコンセプツ/コラム詳細

PMコンセプツ・トップページ >> コラム詳細

採用情報サイトマッププライバシーポリシーお問い合わせ

コラム詳細

2008/10/01掲載
大麻に揺れた大相撲界
現役力士による大麻吸引疑惑で大相撲界が揺れた。先に大麻所持で逮捕され、解雇になった幕内力士に次いで、新たに2力士の解雇が言い渡された。北の湖理事長も責任を取る形で辞任することとなったが、北の湖理事長については、以前から不祥事への対応が遅いとの批判もあり、今回は自分の弟子の不祥事でもあるため、辞任せざるを得ない状況になってしまったようだ。

筆者個人としては、現役時代の横綱北の湖の大ファンであった。余りにも強過ぎて、対戦相手を土俵下にたたき落としても、手を差し伸べるでもなく勝ち名乗りを受ける「憎らしい」態度が気に入らないという人も多かった。しかし実力がすべての勝負の世界においては、横綱ならば「自力で這い上がってこい。いつでも勝負を受けて立ってやる」というぐらいの威厳を示しても良いのではないかと勝手に思っていた。

しかし、圧倒的な強さを誇っていた横綱でも稀に土がつくことがあり、そんな時は「こんな負け方をするのか」と思うぐらいあっけなく負けてしまうのである。普段通りなら、立ち合いで相手をがっちり胸で受け止めた上で相手を仕留めていくのに、負ける時は、ちょっと相手が予想外の動きをすると、素人目にも足元がバタバタしているのが分かり、アタフタした揚句に、横綱らしくない格好の悪い負け方をしていた。負ける時の相撲というのはそんなものかも知れないが、特に彼の場合は勝つ時と負ける時とでは別人のような相撲だった印象がある。

想定していなかった状況に出くわすと、どんな実力者であっても目の前の状況に動揺し、冷静な判断ができずに誤った対処をしてしまったり、対応が後手に回ったりしてしまう。だから、可能な限り懸念されることを予め「リスク」として想定し、事に備えておかなければならない。

かつての天才横綱、後に日本相撲協会の理事長になった彼には、その備えがなかったのか・・・いや人のことをとやかく言う前に、自身のビジネスのリスク管理に、自省すべきことはないか顧みる必要はないだろうか。(歩)

採用情報サイトマッププライバシーポリシーお問い合わせ