リフレーミングのススメ リフレーミング(reframing)とは、ある枠組み(フレーム)で捉えられている物事を、枠組みを外して、異なった枠組みで捉え直すことです。例えば、コップに水が半分入っている時に、「水が半分も入っている」と捉えるのと「水が半分しか入っていない」と捉えるのとでは感じ方が変わります。リフレーミングと似た言葉にポジティブ・シンキングがありますが、リフレーミングが事実から目をそらすのではなく別の角度から見るという点で、両者は異なる思考方法です。
リフレーミングのエピソードで有名なのが「トム・ソーヤーの冒険」に出てくるペンキ塗りの話です。罰として塀のペンキ塗りを命じられているトムに対して、ベンがやってきて、「僕はこれから泳ぎに行くけど、君は行けるかい?ああ、君はお仕事だったね(可哀想に)」とからかいます。それに対して、トムは「仕事って何のこと?」と言い、実に楽しそうに優雅にペンキを塗り続けます(もちろん、演技で)。ベンは、トムがあまりにも楽しそうにペンキを塗り続けるので、ついにこう言います。「ねえ、トム。ちょっとだけでもいいから、僕にもやらせてくれないか?」 ペンキ塗りという行為自体は何一つ変わっていないのですが、トムは、「罰としての退屈な仕事」を「ワクワクするほど楽しい仕事」にリフレーミングしました。ペンキ塗りの“意味”を変化させたのです。
リフレーミングはビジネスにも活用できます。例えば、ネガティブな状況に対して、「むしろ、〇〇を鍛えるチャンスだ」「今後の大きな経験になる」と考えることによってモチベーションを維持できるかもしれません。また、長い間同じ集団に属していると、外界の知識を吸収しなくなり、思考様式がタコツボ化し、斬新なアイデアやイノベーションが起きにくくなります。そこで、リフレーミングを意識的に導入することによって、これまでとは違ったモノの見方を促し、問題そのものを再定義し、新たな価値創造につなげることができるかもしれません。もっと、自分の思考の枠組みを揺さぶってみましょう!(蹴人)
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