心を揺さぶるスピーチ 野球のWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)はアメリカ・フロリダ州マイアミの「ローンデポ・パーク」で日本とアメリカの決勝が行われ、日本が勝利し3大会ぶり3回目の優勝を果たしました。日本時間の平日午前中に試合が行われたため、会社を休んで応援したという方もいたのではないでしょうか。
ところで、侍ジャパン(日本)は試合前に円陣を組んで誰かが声出しをすることが恒例となっていたようです。そして、頂上決戦を前に声出しを務めたのが、大会MVPを獲得した大谷翔平選手でした。本コラムでは、これまで大谷翔平選手を何回か取り上げてきましたが、今回の試合前の声出しも“激熱”なものがありましたので、取り上げずにはいられません。
声出しの内容はこうです。「1個だけ。憧れるのをやめましょう。ファーストにゴールドシュミットがいたり、センターにマイク・トラウト、外野にムーキー・ベッツがいたりとか、野球をやっていれば誰もが聞いたことがある選手がいると思う。今日1日だけは、憧れてしまったら超えられない。僕らは今日超えるために、トップになるために来た。今日1日だけは彼らへの憧れを捨てて、勝つことだけを考えていきましょう。さあ行こう!」
その後、ロッカールームからは盛大な拍手が鳴りやまず、選手たちの高揚した雄叫びが響き渡ります。もし自分が選手としてあの場にいたらと想像すると、恐らく高揚感で満たされテンションが爆上がりになったことでしょう。たった30秒足らずのスピーチなのですが、大谷翔平選手のスピーチにはチームの目標を再認識させ、チームの一体感を高め、聞いている物の感情(魂)を揺さぶり、目標に向けて行動することの勇気を与えるという、いわゆる「良いスピーチ」の全ての要素が詰まっています。
あらためて、思います。言葉の力は偉大だと。個人の資質や能力は直ぐには変えられないかもしれませんが、モチベーションは違います。リーダーの発する言葉よって、モチベーションは0にもなるし100にもなるものなのです。(蹴人)
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