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コラム詳細

2022/02/01掲載
Locus of Control(LOC)
暗い話で恐縮ですが、昨年末に起きた大阪のクリニック放火事件は悲惨でした。最近、多くの人を巻き添えにしようとするアホな事件が目立ちます。犯人の真の動機は分かりませんが、多くの場合、「自分を受け入れない世間が悪い」と自暴自棄になっているように思われます。

心理学者Julian Bernard Rotter(ジュリアン・ロッター)は、「Locus of Control(ローカス・オブ・コントロール)」という概念を提起しました。自分の行動の結果をコントロールしている要因が自分の内側にあるのか外側にあるのかということです。いわゆる、自責・他責のことです。件の事件の犯人は典型的な「他責」人間に見えます。

身近な話をしましょう。営業成績が悪い時に、「自分の営業の仕方が悪いのではないか」「商品知識が足りないのではないか」などと考える人は、原因帰属を自分の能力ややり方に求めているので内的統制型(自責)。一方で、「担当している地域が悪い」「商品の良さを理解できない客が悪い」「運が悪い」「不景気だからしょうがない」など、原因を他人や、状況、運といったものに求めているのを外的統制型(他責)と言います。

このような原因帰属のスタイルは、個人の中でかなりの一貫性があるようです。面白いことに、外的統制型(他責)の人よりも内的統制型(自責)の人の方がモチベーションが高く、勉強でも仕事でも成績が良いことが分かっています。思うような結果が出ないときに、不景気だからとか、競合が現れたからとか、外的要因を持ち出して言い訳をする人は概してモチベーションが低いものです。

プロジェクトにおいても内的統制型の人の方が成果を出しやすいでしょう。プロジェクト・マネジメントで重要なのは「当事者意識」であるといつも強調しています。他の誰でもない、外的環境でもない、「結果は自分の行動にかかっている」という思考(マインド)、自分の後ろには誰もいないという「逃げない覚悟」こそがプロジェクトの窮地を救います。(蹴人)

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