プロジェクト・マネジメントのPMコンセプツ/コラム詳細

プロジェクト・マネジメントのPMコンセプツ/コラム詳細

PMコンセプツ・トップページ >> コラム詳細

採用情報サイトマッププライバシーポリシーお問い合わせ

コラム詳細

2021/12/01掲載
応援したくなる会社
比較的小さな会社ながら、総理大臣が工場視察にやってきたり、渋沢栄一賞が贈られたりと存在感を示している会社を紹介します。その会社は“日本理化学工業”。黒板のチョークを製造している中小企業で、障害者雇用の先駆けとして、つとに有名です。

昭和34年のある日、養護学校の先生から、卒業予定の障害者の子供を採用してほしいというお願いがありました。「卒業後、就職できなければ福祉施設で一生暮らすしかない15歳の生徒に、何とか働くことを経験させたい」という養護学校の先生の強い願いでした。社長はこの申し出を断るものの、先生は諦めずに何度もやってきます。とうとう根負けする形で、「2週間の就業体験」を受け入れました。

就業体験に来た2人の少女の作業は単純なラベル貼りでした。しかし、時間も忘れて幸せそうに、一生懸命仕事をする姿に感動したのはむしろ健常者の社員でした。就業体験の最終日、10数人の社員が社長を取り囲み、「ぜひ正社員で採用してあげてほしい」と懇願します。社長はそれに応え、2人の少女を受け入れるのですが、よく考えてみると、「会社で毎日働くよりも施設でゆっくり暮らしたほうが幸せなのでは」と思い悩みます。

そこで、社長は禅寺のお坊さんにその疑問を投げかけました。すると、お坊さんはこう答えました。「幸福とは、人に愛されること、ほめられること、役に立つこと、必要とされること、の4つ。このうちあとの3つは会社で働くことを通じて叶えられる幸せ。福祉施設では味わえませんよ。」 社長は、「人間の幸せは人に必要とされて働き、自分で稼いで自立すること。そうした場を提供することが自分にできることではないか」と考え、障害者を積極的に雇用するようになります。

会社にとって事業規模や売上、利益はもちろん重要です。しかし、日本理化学工業のような、会社の存在意義、あり方、志が優れている会社は心から応援したくなります。この話は現場のレベルでも同じこと。リーダーの皆さん、チームメンバーに対して、「あなたたちは、かけがえのない大切な存在で、私はあなたたちを必要としている」というメッセージを送ってください。きっと求心力のあるチームが生まれるはずです。(蹴人)

採用情報サイトマッププライバシーポリシーお問い合わせ