プロジェクト・マネジメントのPMコンセプツ/コラム詳細

プロジェクト・マネジメントのPMコンセプツ/コラム詳細

PMコンセプツ・トップページ >> コラム詳細

採用情報サイトマッププライバシーポリシーお問い合わせ

コラム詳細

2017/12/01掲載
AIBO(アイボ)に想う
ソニーは、自律型エンタテインメントロボット“AIBO”(アイボ)を発表しました。1999年から2006年に発売されていた先代アイボの後継になります。公開されている動画を見てみると分かる通り、親近感のあるルックス、可愛らしい瞳、先代に比べて非常に滑らかな(犬っぽい)動きなど大きな進歩を感じさせます。消費者の反応は好評なようで、11月11日の初回予約販売分は完売とのことです。

特筆すべきなのは、AIとクラウド連携によるアイボの学習機能。本体側のセンサーで状況確認し、状況を理解、メカトロニクスで行動制御というフローなのですが、この処理情報はクラウド側に送られ、多くのアイボの行動・思考データをクラウド上で分析してフィードバックする仕組みです。ソニーの平井社長は、「家庭の中で人とのつながりをもって、育てる喜び、愛情の対象になってほしいと考え、開発を指示した。毎日を楽しく暮らし、ともに成長するパートナーであってほしい」と述べています。「人々に感動をもたらし好奇心を刺激する会社であり続ける」というソニーのDNAを思い起こさせます。

ところで、日本でロボットと言えば、鉄腕アトム、鉄人28号、ドラえもん、ガンダムと、脈々と「ロボット大好き文化」が受け継がれているように思われます。海外では、心のあるロボット研究をするのは宗教上のタブーに触れるおそれもあり、映画などでもヒト型ロボットは「ターミネーター」などのように「どこか不気味なもの」として登場することも多いです。日本ほどロボットに抵抗のない国はないのではないかと思えてしまいます。

そして、日本の直面する社会問題として少子高齢化による人手不足があります。「働き方改革」だの「生産性向上」が声高に叫ばれる中で、人手不足の現場ではロボットの導入に期待する向きもあります。海外では多くの移民が人手不足の解消の担い手となっていますが、日本では移民を受け入れる成熟度も社会的コンセンサスも不足していることもロボット導入が受け入れられやすい一因と言えるでしょう。

ロボットが、人間の苦手なところを補い、人間の生活に癒しをもたらしてくれる存在であれば、賢く共存の道を探るのが得策ではないでしょうか。ちなみに、アイボ本体は198,000円(その他、ベーシックプランに加入が必須)。やっぱり、それなりの値段ですね。(蹴人)

採用情報サイトマッププライバシーポリシーお問い合わせ