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コラム詳細

2017/10/01掲載
問題の客観化
普段将棋に全く興味のない人でも、最近の藤井聡太四段の人気と活躍を知らない人は少ないのではないでしょうか。中学生でプロ入りを果たしたのは加藤一二三、谷川浩司、羽生善治、渡辺明に続く5人目で、14歳2ヵ月という年齢は加藤一二三の14歳7ヵ月を62年ぶりに更新する最年少記録。公式戦では29連勝というとてつもない大記録を達成したことは記憶に新しく、一体どこまで強くなるのか本当に楽しみです。

さて、「岡目八目」という諺があります。「岡目」は、脇から見る、第三者の立場で見ることを意味し、「傍目八目」とも書きます。将棋も囲碁も打っている者同士は勝つことに必死だが、傍観者は局面の全体を見渡す余裕があるということから、当事者よりも局外にいて冷静に観察している人のほうが的確に判断できると言われます。その他、「八目」には、多くの数を表す「八」と「目」からなる「やつめ」が本来の形で、多くの目の意味とする説や、八目分得する手がわかるといった意味など諸説あるようです。

次の2つの問題があります。
「ある人が建物から脱出しようとしている。ロープを見つけたが、
ロープは安全に地面に降りられる長さの半分しかない。どうするか?」
「あなたは建物から脱出しようとしている。ロープを見つけたが、
ロープは安全に地面に降りられる長さの半分しかない。どうするか?」

2つの問題の違いは主語が「ある人が〜」なのか「あなたが〜」の違いです。結果は、前者の34%、後者の52%がすぐに答えられなかったと言います。つまり、自分が直面している問題よりも他人が直面している問題の方が答えを見つけやすいのです。問題が起きた。どうしよう。頭の中が真っ白になる。イライラし時間ばかりが過ぎ・・・。このような状況に陥ったら、「この状況がもしも他人に発生しているとして、その人が私に相談に来たら、どのようにアドバイスするだろうか」と考えてみるのです。問題を客観化することで、もしかしたら突破口が開けるかもしれません。
(蹴人)

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