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コラム詳細

2017/09/01掲載
○○甲子園
夏の甲子園が終わった。今年も甲子園で数々のドラマが生まれた。野球好きの筆者としてはできればテレビで実況を観戦したいのだが、平日は仕事もあって難しい。そこで毎日23:00からの「熱闘甲子園」というダイジェスト番組で熱戦の模様を知ることになる。

甲子園と聞くと春と夏の高校野球だが、それ以外にも甲子園と名がつく高校生の大会がいくつもある。ひとつが全国高等学校軟式野球選手権大会で「もう一つの甲子園」とか「軟式野球の甲子園」とも呼ばれている。しかし甲子園球場で行われるわけではなく、同じ兵庫県内の野球場を利用して行われていて、甲子園という聖地の名をあてることで注目されることを期待しているのだろう。

野球以外にも、「ラグビーの甲子園」、「バレーボールの甲子園」、「バスケットボールの甲子園」、「緑の甲子園(ゴルフ)」等々、こうして並べてみると甲子園にあやかり過ぎの感が否めなくなる。全国高校囲碁選手権大会は「囲碁の甲子園」というそうだが、もはやスポーツからも離れてしまっている。ただ、この大会では個人戦の他に団体戦が行われるので、チーム競技として行われる高校生の大会は「○○甲子園」と称することで、チームメンバーの絆やライバル校とのしのぎ合いという青春ドラマの演出し、巷の関心を集める効果があるのではないかと思われる。

一方で「○○甲子園」と名づけたものの、あまり長続きしなかった大会もある。それがキックボクシングの高校生チャンピオンを決める全国高校K-1選手権大会「K-1甲子園」だ。2012年の第5回大会までは行われていたようだか、以後開催された形跡がない。個人戦で行われる大会に「甲子園」をネーミングしても効果がない例だったとも考えられる。

今年の8月から新たに開催された「納豆甲子園」という大会があるのをご存じだろうか。納豆を使った創作料理の高校ナンバーワンを決める大会だ。地元食材を使った納豆料理と納豆スイーツの味や独創性のほか、日本語と英語で行ったプレゼンテーション力で審査され、東京の都立高校が第1回の優勝校となった。しかしなぜ「納豆」なのか……。まさか「熱闘甲子園」の語呂合わせからのネーミングだとしたら、この大会は長続きしない方に入ってしまうのではないだろうか。第1回の優勝校が筆者の母校だっただけに心配だ。(歩)

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