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コラム詳細

2007/09/01掲載
権力の魅惑
人事に関心のないサラリーマンは正直少ないと思います。「同期の○○が出世頭だ」「○○が左遷になったらしいぞ」などと夜の居酒屋で会話が盛り上がらない日はありません。中には一匹狼的なアウトロー人間もいますが、そうした人は「出る杭は打たれる」的な組織では息苦しくて窒息してしまいます。役職があがり権力を得るということは確かに魅力です。なぜなら人間には本質的に他人に認められたいという欲求があるし、権力を得るほど裁量が増え、仕事が大きくなるのが普通だからです。むしろ健全な権力欲求はあっていいと思います。しかし大切なことは、「自分が何をしたいのか」「自分には何ができるのか」「権力を得たとして会社(組織)にどう貢献できるのか」という自覚です。このあたりを勘違いして、会社の看板を自分の実力と勘違いして「肩書き」で仕事をしているような人もいるようですが、ミドルがそうした人間ばかりだと組織は間違いなく停滞します。

先日、安倍内閣が刷新されましたが、大臣の引継ぎの際に「この度はおめでとうございます」「ありがとうございます」という会話がありました。また、なぜ自分が大臣になれないのかと怒り出す議員もいましたが、大臣になることが本人の最終目的のように感じられ、大臣になってから何がしたいのか、何ができるかのビジョンがまともに語られず違和感がありました。

権力には抗いがたい魅力があります。人間の本質として、それは認めます。しかし、「肩書き」では人を表面的に操ることしかできません。人の心を動かすのは「肩書き」ではなく、本人の「生き様」だと思うのですが、皆さんはどう思われますか?(蹴人)

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